KTRラボ

NZ 日本 自分が気になることやデザインのことなど 1986年産まれ

Architect study #6 二級建築士 過去問 用語と単位 2 

用語と単位の続き。

 

 

1、

生物化学的酸素要求量(BOD)の単位は、mg/l である。

× 

 

生物化学的酸素要求量(せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう、Biochemical oxygen demand)は、生物化学的酸素消費量とも呼ばれる最も一般的な水質指標のひとつであり、主に略称のBODが使われている。

水中の有機物などの量を、その酸化分解のために微生物が必要とする酸素の量で表したもので、特定の物質を示すものではない。単位は O mg/L または mg-O2/L だが、通常 mg/L と略される。一般に、BODの値が大きいほど、その水質は悪いと言える。

 

BOD値が高い=水質が悪い

 

 

2、

同じ体積の場合、容積比熱が大きい材料は、容積比熱が小さい材料に比べて、温めるのに多くの熱量を必要とする。

 

× 

容積比熱とは『単位体積』の物質の単位温度を上げるのに必要な熱量のこと。

容積比熱[kJ/m3K]とは、比熱[kJ/kgK]×密度[kg/m3]です。

 

容積比熱が大きい=温めるのに大きい熱量が必要

 

3、

大気放射は、日射のうち、大気により吸収、散乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射のことである。

× 

 

 

大気放射とは、大気中の水蒸気・二酸化炭素・浮遊粒子などによって散乱放射して地表に到達する日射で天空日射ともいいます。設問の記述は、直達日射です。 

 

直達日射太陽光球面から直接地上に到達する太陽放射を直達日射という。

 

 

大気放射大気中の水蒸気・二酸化炭素・浮遊粒子などによって散乱放射して地表に到達する日射で天空日射ともいう。

大気が射出するエネルギー放射。 地球大気では放射エネルギーの大部分が赤外線領域(波長 3μm~100μm)にあることから,赤外放射ともいう。 太陽の日射エネルギーのうち赤外線は地球の大気や地表面によって吸収される。

 

 

 

4、

音源からの直接音と反射音との時間差によって、一つの音が二つ以上の音に聞こえる現象を反響という。

 

× 

反響=直接音と反射音が1/20秒以上ずれて耳に届くと2つの音として聞こえます。

 

 

5、

周波数の単位は、Hz である。

× 

 

ヘルツhertz、記号:Hz)は、国際単位系(SI)における周波数・振動数の単位である。 その名前は、ドイツの物理学者で、電磁気学の分野で重要な貢献をしたハインリヒ・ヘルツに因む。

 

 

 

6、

点光源による直接照度は、光度に比例し、点光源からの距離に反比例する。

 

× 

 

点光源による直接照度は、次式により求めます。

E =(光度/距離の2乗)×cosθ

したがって、点光源による直接照度は、光度に比例し、距離の2乗に反比例することになります。

 

f:id:ktrnewzealand:20161014182311p:plain

 

 7、

照度の単位は、lx である。

× 

 

ルクス(lux、略記号:lx)とは、国際単位系 (SI) における照度の単位である。 SI組立単位「ルーメン毎平方メートル」(lm/m²)に与えられた固有の名称であり、日本の計量単位令では「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度」と定義されている。

 

 

8、

日照率とは、可照時間に対する日照時間の割合である。

× 

 

 

日出から日没までの時間が「可照時間」、実際に日が当たった時間が「日照時間」で、可照時間に対する日照時間の割合を日照率といいます。 

 

日照率=日照時間/可照時間

 

 

 

9、 

PMV(予測平均温冷感申告)は、温度、湿度、気流、放射の四つの温熱要素に加え、着衣量と作業量を考慮した温熱指標のことである。

 

× 

"快適さ"を示す快適性指標「PMV」

5分でわかる!"快適さ"を示す快適性指標「PMV」 | Johnson Controls

 

 

10、

入射音が壁や窓などによって遮音される量を、透過損失という。

× 

 

 

透過損失とは、壁や床などの遮音性能を表す数値です。
記号はTL(Transmission Loss)で、単位は「dB」(デシベル)で表され、「音響透過損失」ともいいます。

透過損失は、壁などの材料層への入射音と、それによる材料層から中に入った音の大きさの差(音圧レベル差)のことです。

 

 

こうやって並べてみると身近にある自然界の現象を表す単位や数値なのに、数値そのものは自分たちにとって非常によそよそしい存在で、なんか変な感じがする。

今までの教育過程で”疑うこと”を排除するマインドセットが染み付いてしまっているのかもしれない。

知らないうちに目の前の現象に思考を巡らせるチャンスを逃してきた気がする。

これは日本の教育の問題でもある気がする。

現象をただ状態として受け取るのではなく、仮説を立て仕組みを理解しようとする努力は怠らないようにしていきたい。

 

日々勉強。

30になった今でも新鮮な気持ちでワクワク勉強ができる幸せを噛み締めている。

 

 

未来は明るい!