KTRラボ

NZ 日本 自分が気になることやデザインのことなど 1986年産まれ

Builder learning#2 Impermeable (Impervious) surface area

今回はImpermiable areaについて。

 

そもそもImpermiable area とは?

”impervious surface area / 不透水面積

コンクリートアスファルトで覆われたり、建造物の下になっていたりして 水が地面に入っていくことができない部分。

水が地面に入っていかないと、洪水の原因になったり、地下水や河川環境に悪影響を与えたりするので、 そうした観点から建築基準の一部としてimpervious surface areaに制限をかけている国や地域がある。

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つまり敷地面積のうちコンクリートなど水を通さない部材が占める割合の制限である。

もちろんオークランドでもこのimpermeable areaの割合には制限があります。

 

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Zoningによって制限は違い、通常のシングルハウスがMax 60%, テラスハウスなどはMax 70%が一般的です。

Coastal area(沿岸地域)などは10%などの制限もあります。

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つまり自宅を増築したいと思ってもすでに敷地あたりのコンクリート部分の占める割合が規定の割合を超えている場合には増築は不可能。

Resource concentを申請し、役所に新しいプランを認可してもらう必要が出てきます。

 

NZでは環境に悪影響を及ぼす可能性があるものに関しては結構厳しい制限があることが多いです。

制限の影響で開発のスピードは遅くなってしまうが、実際に長期的なスパンで環境への影響を考えると計画的に進める事が一番の近道なのかもしれません。

悪影響を無視して推し進めても、いつかその代償は支払うために足踏みする日が来る。

 

 

実際にNZの開発は非常に遅く、インフラなども計画通りに進んだプランはないみたいです。

これらもオーストラリアなどに比べて都市化が遅れている要因の一つだと思いますが、

 

個人的には自然と共存する都市計画をマイペースに進めているNZは自分は好きです。